現在JICAからの委託事業として実施中のインドネシア案件ですが、年末年始に急遽渡航してきました。想定よりも進行が速そうなので、現在の進捗状況の確認をするためです。また、インドネシア事業は来年度以降も活動地域を拡大して継続していく予定ですが、そのための下調べの意味もあります。
現在、Yayasan Generasi Muslim Cendekia (YGMC)にて活動をしています(HPもできました!)が、ここを核としてロンボク島内の似たような学校に拡大しようと考えています。Yayasanとは狭義には財団という意味のようですが、ここでは私立学校法人という感じで使われています。ただ、日本でのイメージと異なり、こうしたYayasanでは保護者が不在であったり、住む家がない子供たちが共同生活をしながら学ぶ、という形態になっています(寄宿舎組と通学組が半々とのこと)。貧しい層のためのボーディングスクール、というとわかりやすいかもしれません。当然こうした子供たちから多額の金銭を支払う能力もなく、かなり安い学費しかとらずに運営している模様です。地域住民全体がこうした学校をバックアップしているようなので、イスラム教の喜捨の精神が表れているのでしょうか。生徒たちは幼稚園児から高校生まで年齢層が幅広く、ある意味日本で普通の学校に行くよりも社会性が身につくかもしれません。
というわけで、YGMC校から「ほど近く、より大規模で郊外型」のYayasan Darul Muhajirin(YDM校)と、「距離があり、より小規模で都市近郊型」のYayasan Penpon Pesantren al-Halimy(YPPH校)を拡大モデルとして次のターゲットとしました。